植物から昆虫まで、野生での食生活

砂漠地帯がハムスターの故郷というと、どうしてもサハラ砂漠などに代表される砂ばかりの世界を想像しがち。しかし、実際には砂漠地帯であっても草地や濯木(かんぼく)が繁る場所だってある。ハムスターが暮らすのはそんな半砂漠地域や草原などで、草があれば虫がいるし、本があれば木の実がなる。

それでも、温帯の日本と比べると、もちろん彼らか生息する環境は厳しい。エサにしてもより好みはしていられない。だからハムスターはなんでも食べる雑食動物になったのだ。では、野生のハムスターは何を食べているのだろうか。

まずは植物。アルファルファのような牧草に分類される柔らかく消化のいい草、あるいはオオバコのような野草類。ヒエやアワ、コメのような穀物も食べる。地上に生えている植物ばかりではない。穴掘りが得意なハムスターのこと、食糧か乏しいときは、植物の根や皮なども食べている。

また、木の実はハムスターにとってごちそうだ。栄養があって貯蔵しやすいので、冬眠前には欠かせない食糧となる。一方、動物性のタンパク質が手に入ることもある。そのほとんどは昆虫で、イモムシやバック、地中のミミズなどがハムスターの餌食となる。ときには昆虫の死骸も口にするという。

こうして見てみると、野生のハムスターの食生活がそれなりにバラエティ豊かなことがわかる。もちろんエサが豊富なわけではないので、ハムスターは毎晩巣穴の周囲を歩き回り、少しずつこれらのエサを見つけていく。

結果的にはいろんなものをちょっとずつ食べることによって、野生のハムスターは栄養バランスがとれた食生活が送れるのだ。また、エサを見つけるためにはそれなりの距離を移動しなくてはならないから、運動不足にもならずにスリムな体を維持しているというわけだ。

ハムスターを飼うときは、そんな彼らの食性を理解して、ぜひいろいろな食べ物を少しずつあげて、食卓を豊かにしてあげてほしい。いろいろな食べ物をあげると、彼らの好物もわかってくる。キライなものをあげたときは、一度受け取ってもポイッと捨ててしまう。でも、大好きなものをあげたときのハムスターは、それはとてもうれしそう。小さな手で持って無心に食べるしぐさは、飼い主の心まで暖かくしてくれる。

— posted by Petty at 02:28 pm